MOS勉強法

MOSはバージョンが変わるたびに出題範囲が変わるので、MOS講座を数えきれないほど作ってきましたが、そんな中で、本当に意味のある勉強法について紹介していきます。

意味がある勉強と一言で言いましたが、実際にはそれぞれの人で何を重点にして勉強するかも変わってくるでしょう。

今すぐ就職したいのでパソコンの資格が欲しいという人もいますし、これから仕事をするうえでExcelの基礎を徹底的に勉強したい、今仕事しているものを効率化するためにOfficeアプリケーションで何ができるのか把握したい、このように様々なケースがあります。

勉強法は様々なケースがありますが、独学、テキスト、動画、通信教育、パソコンスクール、マンツーマンレッスンでの特徴を説明していきます。

まずはそのMOSの試験はどんな試験か、一度振り返ってみましょう。

MOS試験を合格する意味

MOS試験はWordやExcelで基本操作が実際の仕事の現場でできる人が合格者像になると思っています。ですので、実際に操作できることはもちろんですが、合格したからには、WordとExcelがせめて試験の出題範囲のことまではできる責任があります。これは丸暗記の勉強では身につかないことです。しっかりきちんと勉強する、ということが重要です。

MOS試験の特徴

最大の特徴は実技試験で、筆記や知識を選択肢から選ぶという試験は一切ありません。そして回答内容は人間が採点せず自動採点プログラムによって採点されるということです。実技試験で自動採点ということは、自動採点プログラムに絶対に誤解されないような慎重な操作が求められるということです。

MOS試験の出題内容

MOS試験の出題内容は、少し前まで「スキルとタスク」と呼ばれていました。これが一番MOS試験の内容を表していて、「問題文(タスク)を解釈して、どの機能を使うか(スキル)を判断し操作する」ことができるのが合格できる人の像と私は解釈しています。出題はある程度誰かが作成したものを問題文通りに操作していくということになります。

もう少し端的に言うと、MOSはどんな機能がそのアプリケーションにあって、どういう場面でどのような機能を使うのか判断でき、実際にその操作ができることということになります。機能面に重みをおいた試験といえます。

MOS試験の位置づけ

MOS試験は機能を重視した試験です。どんな使い方をするにしても一般的に使うであろう機能を網羅し操作できる人を選出するという意味合いがあるといえます。MOS試験合格したらすぐに実際の仕事の即戦力になるかどうかは、経験値が必要で、未経験の人と経理の仕事をしている人では、経理の仕事をしている人のほうがすぐに仕事に役立てるという側面はあるでしょう。大事なのはMOSで勉強した内容を応用する努力をするかどうかなのです。

MOS試験を「独学」で学習する

独学は多くの人が学習する方法です。実際に勉強にかかるお金はテキスト代のみで、最短4日で合格まで持っていけます。急いでいる人はこの方法がお勧めです。というかこの方法しかありません。合格する確率は一番低いです。

勉強の仕方が自己流になるので、試験のプログラムに正解と判断されるか微妙です。また、勉強した内容も丸暗記になることもあるので、仕上がったスキルは低いものになりがちです。

お勧めなのは市販のテキストの問題を問題として解かずに、仕事を頼まれている意識で臨むという勉強法を合格後に復習として行うことです。

MOS試験を「動画」で学習する

動画での学習も独学に近いですが、実施に操作している動きを見ることができるのが特徴で、プロはどういう風にマウスを動かして、どういう風に操作しているのかを見ることができるので、効率的で正しい操作を把握することができます。実際の試験の時にこう動かすというのがわかります。

1画面で動画を見ながら操作するというのはかなり難しいので、パソコン2台を使ったり、サブのディスプレイを接続したりできるとスムーズに学習できます。

私が監修した動画のMOS講座はこちらです。MOS合格後も踏まえて動かし方がわかるだけではなく、どのような考えでそう操作するのか、もしそうではないケースならどうするのかということをふんだんに解説しています。


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MOS試験を「通信教育」で学習する

テキストに従って操作していくので基本は独学に近いですが、躓いた時や、この方法でもいいのかなというときに質問ができるので、その都度、正しい方法を理解しながら進めることができます。また、動画では詳しく学習したいところも流れて行ってしまいますが、テキストを自分のペースで学べるので、ゆっくりじっくり学習したい人におすすめです。

逆にペース配分は自分でする必要があるのできちんとスケジュール管理をしないと学習の有効期限が切れてしまったといったことがありえます。

私が監修した通信講座のMOS講座はこちらです。実務に沿った課題で勉強できるので、勉強が修了した時にはすでに経験値が付いているように作っています。


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MOS試験を「パソコンスクール」で学習する

パソコンスクールで、実際の操作をして分からないところがあれば質問できて、しかも学習の管理もしてもらえるので、自動的に合格ラインに乗れます。

安いプランから高いプランまであります。安いプランの中にはテキストをひたすらやり続けるというレッスンをするコースもあるようで、それだと独学とあまり変わりません。私がよいパソコン教室の講座だと思うのは、質問をしたときだけ答えるだけではなく、課題を操作しているときに、その操作はどんなシチュエーションで使うのかなどを解説してくれるような教室ですのでそのような教室を選びましょう。

MOS試験を「マンツーマンレッスン」で学習する

今はマンツーマンレッスンもリモートでできるので、それほど高いということはなくなりました。やはりマンツーマンレッスンは一番きめ細かく合格ラインに近づいていくと思います。MOS試験の解答のコツさえわかればあとは独学できるので、最短1回のレッスンだけで終わることもあります。

一方で、合格ラインに届かない場合は回数が増えていきます。そこはレッスンを始めてみないとわからないところです。

私もMOSのマンツーマンレッスンを行っています。MOSの試験の時、どんなことに気を付ける必要があるのかをお教えして、独学で進めてみていただいて、それで不安ならまたお申込みいただく形です。現在休止中ですが、ご希望の方はこちらからお申込み下さい。

まとめ

資格試験MOSの勉強法を、独学、テキスト、動画、通信教育、パソコンスクール、マンツーマンレッスンで解説しました。

どの方法にしても、MOS合格だけの価値ではなく、きちんと勉強したことを貪欲に活用することを考えることが本当のMOSの意味になります。また、MOSはアプリケーションの基礎機能重視の試験なので、パソコンを使い切るには必須のスキルを確実に手に入れる試験です。

一方で0から書類を作る力や、文章の構成力の勉強は難しいと思います。

そこで、MOS以外のアプリケーションの試験を受験するとよいでしょう。実務力を身に着けるのは「日商PC検定」、0から作成する能力を身に着けるのは「サーティファイ」の試験がおすすめです。それぞれ3級レベルでもかなり勉強になります。

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