資格試験MOSの正解をもぎ取るコツ

1501-MOS

MOSは、実際のWordやExcelを使った実技試験です。採点はプログラムで正しく行われます。合否はプログラムで即時に採点され、試験直後にわかります。

ここまで聞いてどう思いましたでしょうか。

「人が採点しないので公平」

これが大きなメリットです。どうしても人が採点すれば、見落としもあるでしょうし、採点基準が、1mmが正解だとして答えが1.0000000001mmで不正解と判断するのかといった迷いは一切なく、誰もが同じ採点基準で採点されるのです。

一方で、融通が利かない採点になることもあります。ちょっと問題に関係ない別の操作をしたら不正解になったということが起こりえます。もちろん余計なことをしてもいけませんが、一回もクリックができないのか、というと厳しすぎる気がします。

採点プログラムの中でどんな採点がされているのかは公開されていないので、知ることができません。そのような状況から考えると、本当に余計に1クリックもしてはいけないような気がします。

そこで、それらをいかにストレスに感じずに回答していくことができるか、コンピュータの原理から探ってみたいと思います。

決定の操作

ExcelやWordはWindows上で動いています。Windowsで何かが入力されたり、何かの設定がされたりするときは、人間が決定のアクションをしたときに起きます。多少誇張するのですが、その決定のアクションがなければ、何をしたかWindowsは判定できないというのが大前提です。

決定というのは、セルに文字を入力しEnterで確定する。選択肢を選ぶ、ダイアログボックスのOKボタンをクリックする。入力ボックス内に入力してほかの所をクリックする、ということで起きます。

意識しないうちに決定が起きるということはほとんどありません。

つまりそれ以外の操作は、採点できないと考えることができるのです。これはMOSに限らず、パソコンで誤って操作をしないコツにもつながります。

決定をするまでは、最低でも判定されないと考えれば、少し余裕をもって試験に取り組めるかもしれません。

セルの選択や範囲選択、リボンの中から目的の機能を探すためにリボンのボタンにマウスを移動ししばらく待ってみる、右クリックしてそこでできることを確認してそれはできなかったら関係ないところをクリックして何もなかったことにする。これらの操作はすべて決定ではなく、採点されるものではないと判断できるのではないでしょうか。

よく考えれば、セルにキーボードから入力せずにEnterを押すことは、一回もセルを編集状態にしないので、アクティブセルの移動とみなすことができるので、これも決定の操作ではないですね。

とはいえ、何度もクリックしているうちに、セルが入力状態になり、慌ててほかのセルをクリックしたら、そのダブルクリックしたセルには値が変わっていなくてもその値を入力したという操作が決定されますので、慎重な操作はしましょう。

探ることが可能

大胆な言い方をすれば、MOSの試験は試験時間が無限にあれば100点が取れます。操作の仕方がわからなくても、実際に操作をするものが目の前にあるので、そこで、操作方法を試しながら操作していくことができるからです。これは普通のパソコンの使い方でわからないことがあったときの対処法と全く同じですね。

決定しなければいいので、いろいろ探る手段はあると思います。

まず、問題指示にある場所を選択して、その場所を右クリックすればそこでできることの一覧表が表示されます。その中から、問題で指示されている操作を探せばいいのです。もしなければ関係ないところをクリックすれば表示されたショートカットメニューを消すことができ、これは決定の操作ではありません。

問題文から何か入れるものだとすれば、リボンの中の挿入タブをクリックしてみればよいのです。リボンのクリックをしただけの操作も決定の操作ではありません。リボンの中のボタンにマウスを合わせて、その機能の名前と説明を表示させただけも決定ではないし、セルに「=」に続けて数文字のアルファベットを入力し、関数を呼び出してみて、思った関数でなかったらEnterせずにESCキーでキャンセルすれば決定ではありません。

このように、かなりな操作を実際の画面を使って調べることができます。

しかし、すべてをこの方法で解いていくと、試験の時間内では全体の3割ほどしか解けないでしょうから、やはり試験の範囲のおさらいと練習は必要なのです。

もちろん、時間管理や、問題文の読み取り方といった試験対策も必要です。

元に戻すボタン

よく、「元に戻すボタンは試験で有効です」という情報がありますが、それは正確ではありません。採点基準として公開されていない以上、有効かどうかはわからないのです。また試験問題で「セルA1に123と入力し、そのあと元に戻してください」という問題が存在する可能性もあり、その場合は、元に戻すという操作自体が正誤判定できることを示唆しています。つまり、元に戻すは、余計な操作と判定される可能性が十分あるのです。

このことから、元に戻すボタンは危険だと考えています。

「実際の試験で大丈夫だった」という根拠も信用できません。試験を受験する場合、試験の内容を一切口外しない契約に同意しないと試験を受験できないので、「試験で大丈夫だった」という情報は世の中に出てこないはずなのです。

よほど時間がない時にミスして元に戻すボタンは、もしかしたら採点対象にならないかもしれないので、やってもいいですが、何よりも一つ一つの操作を慎重にし、ミスしないようにしましょう。

リセットボタンの活用

MOSにはリセットボタンという、試験の回答時間は戻ってきませんが、そのブロックの問題を何もしない状態にし、0から回答できるボタンがあります。

これは時間の無駄なので使わない方がいいと言われていますが、私は逆に使いどころのあるボタンだと思っていて、これを活用することで、本当に操作のわからない問題を0から正解に持っていけるものだと思っています。

上記のように、決定の操作は、誤操作と判定される可能性が高いです。しかし、その決定の操作すらリセットできたら、解答方法が変わってくるのではないでしょうか。

わからない問題があったら、もうその問題はとにかく飛ばすのが基本です。多分その問題は今まで経験のない問題なのでいくら考えても先に進まないからです。

最後まで問題を解くとレビューページが表示され、飛ばした問題にあらかじめマークを付けていればそのマークを頼りにその問題をもう一度開くことができます、

そしたら思いつく限りの方法を実際に試していきます。おそらくその時点でその問題シートはぐちゃぐちゃに壊れます。しかし、解答方法がわかったら、いったんリセットして、最初の何もしていない状態に戻して、そのブロックの操作をはじめからきれいに操作すればいいのです。

こうすることによって操作方法が思いつかない問題ですら安全に解くことができます。

そのためにはあらかじめスピードを上げて、自信のある問題は次々と確実に解いていくことです。時間を余らせてリセット戦法のできる時間を作ります。

この方法は、実務では、いったんバックアップを保存して方法を試すことに非常によく似ています。

まとめ

MOS試験の攻略法としての、MOS試験の回答する方法を紹介しました。

決定のアクションをしなければWindowsは何もしていないと思うので、そこで誤操作になることはない、というのは、実際の試験では確証はありません。しかし、パソコンの原理から考えると、そうなっているように思えるのです。ちなみにFOMの模擬試験問題集でもこの決定しない操作で機能の場所を探っても正解になりました。同じ採点プログラムを使っているわけではないので一概にどうかは言えません。

また、元に戻す操作も、本当の試験ではどう判断されるかの確証もありません。ただ、どうかわからない以上、警戒はしておいた方が良いと思います。元に戻す操作を無意識に操作する方もいて、もしその操作回数が増えたときにどうなるかというのは、本当にわからないところです。ちなみにFOMの問題集では元に戻す操作をしても正解になりました。元に戻す操作の怖いところは、どこまで戻したかわからなくなることです。せっかく正解したところまで元に戻したらもったいないのです。

リセットボタンは、残り時間以外は完全に0になるので、やり直すならこちらの手段を使いたいことですね。そのためにはほかの問題をできるだけはやく解くことです。

また、リセットボタンの注意点は、レビューページで戻ったときに、せっかく解いた違う問題でリセットをしないようにしましょう。これはあまりにももったいないです。

もうひとつ、レビューボタンの注意としては、普通の筆記テストなら回答を見直すのですが、実技試験の場合、正解が保存されているので、それを見直して、万が一、間違った回答をしてしまったと勘違いしたとき、リセットをすると初めから解きなおしになるので、これは本当に注意です。

このように、MOSの普通の勉強ではあまり聞かない、WordやExcelの知識ではない、試験の攻略法があります。これを習得することは、試験のためだけではなく、パソコンの原理がおぼろげながらわかったり、どういったことをすれば安全に使えるのかがわかったりといったビジネスでのパソコンの使い方も一緒に習得できます。

ぜひ、丸暗記ではない、勉強法で、今回の攻略法を使ってたのしくMOSの練習をしていきましょう。

MOSをたのしく勉強できるのは次の2講座です。

Officeの魔法使い監修!MOS講座
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