Excelの能力を問う資格試験たち

能力を証明するためのもの、資格試験のお話です。
でも、私自身、資格試験は能力を端的に伝えるものでもあるのですが、資格試験の価値はそれだけではないと強く思っていて、それをお伝えできればと思っています。
今回はExcelの能力を問う試験のお話です。

今回紹介する試験

今回紹介する試験は次の3種類です。
これらは私自身がかなり試験対策講座を研究した試験です。
まずはざっと詳細します。

マイクロソフト オフィス スペシャリスト

https://mos.odyssey-com.co.jp/

指示通りに正確にExcelが操作できるか、実際にパソコンを使って操作をする試験です。

日本商工会議所PC検定データ活用

https://www.kentei.ne.jp/datautilization

やることだけが出題され手順は自由で正しい結果を出す実技試験と、表計算に関わる分野の常識を判断する知識試験があります。

Excel®(エクセル)表計算処理技能認定試験

https://www.sikaku.gr.jp/ns/el/

Excelのことで様々な使い方を正確にできるかを実際のパソコンを使って操作する実技と、Excelに関わることの知識試験があります。

マイクロソフト オフィス スペシャリスト

いわゆるMOSです。
上記の通り実技試験しかありません。
問題文が画面上に表示されるのでその通りの操作をExcelで行います。
数ステップからなる問題が全部で5つ程度出題されます。
採点は自動化されていて、誤操作は確実に跳ねられます。ということは、確実に正確な操作が求められます。
これが壁でExcelの実力者も、試験対策なしで受験するとかなり痛い目を見ます。
当然試験には制限時間もあるので、その時間内に解けるような時間配分も必要です。
実は勉強法も確立されていて、比較的合格はしやすい試験です。
しかし、ただ合格だけを目指すとすれば、とにかくもったいない試験です。
基本はノーミスで満点合格を目指します。そして回答時間の目標は制限時間の半分です。
そのためには、油断せず正確な操作をとにかくすること。あとはその操作を1ステップずつ確実に慌てずスピーディに行うという訓練をします。
それで合格により近づきますが、そういう練習をすることで、Excelを使うための知識以前の操作のコツがいつの間にか身に付きます。
そういう試験だと思っています。
出題範囲はExcelでできることの80%が網羅できますが、試験後にそれをどう活用するかは受験者次第です。
Excelの試験としての知名度はかなり高く、ハローワークなどでもMOS取得者と求人に書いてある場合もあります。

日本商工会議所PC検定データ活用

自由度が高いです。
ということは楽な気もしますが、手順は一切なし。やるべきことだけが指示されています。
普通の資格試験は、問題文通りに操作すれば出来上がるのですが、問題文にはやるべきこと以外の指示が何もないので、すべて自分で操作を組み立てる必要があります。
最悪だと、最終的な仕上がり例も提示されていません。
ということでかなりExcel根性というか、知識以外の負けないメンタルが試される試験です。
試験内容は、マクロなどの何かのツールや仕組みを作るものではなく、Excelで分析してアウトプットをするBIのようなものです。
なので、この試験に合格した人は明らかにExcelの魔法使いレベルではあるのですが、何かのツールを作るスキルは問われていないので、そういうことができるかどうかはわかりません。
知識試験も結構難しく、Excelに関わるコンピュータ全般のこと、経理や経営のことが出題されます。
問題集はありますが、問題集に書いてある解法は、実際の試験の時に使えるテクニックかなと思う手法もあるので、自分で他の手法で解いてみるとか、自主性がとにかく問われます。
かなりレベルが高いので、この試験の指導ができるスクールは優秀だと思います。

Excel®(エクセル)表計算処理技能認定試験

この試験は、Excelに関わることすべてが問われる資格です。
入力できること、計算書が作れること、罫線がうまく引けること、関数が使えること、グラフが自由自在なこと、マクロを使ったツールが作れること、マニアックな機能までもうらされていることが問われます。
実技試験では問題が細かく細分化されているのですが、最終的に一つのツールや計算書のブックを仕上げる形です。
実技試験で問えない知識は、知識試験で出題されるので隙がありません。
1級になると、最低でも全部のリボンの内容を開いて操作し、理解していることが求められます。
このような内容の試験なので、さまざまな状況に対応できるExcel使いかどうかを判断できます。
私の知る限り、きちんと一つのツールを最終的に完成させる唯一のExcel試験です。
VBAは出題範囲ではないので、ツールは、標準機能と関数とマクロの記録で作成します。
知識試験に対応するにはかなりハードルがありますが、実技試験対策は、身につくスキルの割にはそれほど苦労はしません。
問題集はウィネットさんから発売されています。これ、試験受けなくても面白いテキストです。

https://bookshop.wenet.co.jp/products/detail.php?product_id=213&category_id=148

希望

VBAの試験は世の中にあるのですが、実際に何かを作成する試験はありません。
これは実は試験運営的に開催できない理由があるのです。
作成したVBAのコードは、動作すればいいのか、それともきちんと適切なコードになっていなければならないのか。
これを判断するには、試験基準を100%理解した採点者が手作業でひとつひとつ確認しなければなりません。
そのためには多くの優秀なスキルを持った方とその方たちを動かすコストがかかるので、受験料がとんでもなく高くなるのです。
でも、実際に動作させるVBAの試験があったらいいなと思うのです。
そこで、実技でできるVBAの試験をちょっと考えてみました。
出題文は次の通りです。
次のようなデータシートがあります。
このシートを読み込み、月を指定したら請求書が添付資料のフォーマットで出力されるようにしてください。
とします。
そして採点はRPAで行います。
作成したツールに出題したデータとは違うサンプルシートを読み込ませて、任意の月を指定して請求書を出力させます。
この出力されたシートが想定される完成例のシートと比較して、違う点を減点し点数を付けます。
うまく動作しなかった疑いのあるものに関してだけ、人間が目で採点するという形で。
この方法なら人の動きは最小限になるので試験運営もできるのではないかと思います。
どなたかどうでしょうか、こういう試験を開催していただけますと。

サトウヨシヒロ

Excelの魔法使い。テクニカルライターでパソコンインストラクター。
最近は羊が好きです。
Twitterでも業務で使える便利なOffice技をめっちゃつぶやくツイッタラーです。@yosatonet

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。