Power Automate Desktopの使いどころ

話題のPower Automate Desktop、通称、PADですが、Windowsユーザーなら無料で使えるというパワーのある展開で自動化やRPAといったものにあまり触れていない方もRPAってなんだろうなと興味を持ち始めているところなのかなと思うのですが。

ものすごい勢いで広まっているものの、結局、PADはどう使うのか、というところまではまだまだ広まっていないと思いますし私自身も思いついていない部分もあります。

始まったばかりなので今後広まっていくものなのか廃れていくものなのかまだ判断しかねています。過去の自動化ツールも一時の爆発的な広がりもすぐに廃れていったという前例がとても多いので若干そこは冷めてみているのですが、しかし、広まってもらわないといけないくらいもったいない機能ではあるので、広めるための努力は私自身して行こうと思っています。

さて、そのパソコン全体を自動化できるPADですが、結局何ができるのでしょうか。やはりそこが一番のポイントになってくると思います。誰もが簡単に自動化ができるというだけでは広がらないと思います。

そこで、たくさん考えてたどり着いたPADでできることを紹介します。

例えば、出張旅費の仮払いがない状態で自分のクレジットカードを切りながら出張に行くというのはとても精神的に良くなくて、やはり出張前には出張手当を含んだ出張旅費が仮払いされているととても気持ちが楽です。

そんなときに、今までは出張の旅費を出張者自身が申請書に書いて、さらに一番大変なのは出張旅費をネットで調べてそれで分からなければ交通機関に電話をかけてまで調べなければいけなくて、本来の仕事ではないそのような書類作成業務に追われるのはとてももったいないと思っています。

出張行くのが決まっているのであれば、もうそれは絶対にかかるお金なので、審査するだとか出し渋るだとかそんなことがあってはいけないのです。出し渋るために書類を作成させるということであればそれはもう仕事として破綻しているのではないでしょうか。

そのような変なルールを打破する為にも、ITを使った自動化に取り組まなければいけません。

出張に行くというのは、「いつから」「いつまで」「どこに行くか」という3つの情報さえあれば、あとはコンピュータが計算してくれることなのではないでしょうか。

次のような一覧表を用意しておいて簡単に入力するような仕組みがあって、それを出張が決まるたびに入力しておけば良いのではないでしょうか。

出発地も入力することにしていますが、出発地は自分の会社で固定すれば良いでしょう。

そしてこの情報があればこの一覧表では往復の交通費だけが空欄になっていますが、例えば宿泊先の宿泊費だとか、もっと言えば、全ルートの乗り換え案内を出張者にメールでフィードバックするとか、新幹線やホテルの予約も人の手を介さずにできるはずです。

そしてこの表に入力された夜に、人の手ではなく、コンピュータの処理によって次の表のようにデータが埋められるとすれば、本来の仕事ではない書類作成などの時間が取られ、規定時間外の仕事が増えてしまうといったことが抑えられるような気がします。

そのためのPADであるといいなぁと思います。

今実際に、次のような感じで往復の交通費を求め、出張者に対して出張先までの往復の時刻まで入った乗り換え案内をメールするというところまでPADで作成することができました。

ただ、普通に作ったのでは動作が止まってしまうことが多くて、それを対処する仕組みを作ること自体は簡単なのですが、その対処がうまくいっているかどうかを何度もチェックする時間が来てもかかるのがRPAの難点であり、PADの難点です。おそらくこの部分で今までRPAが広まっていない原因なのかなと思います。勘所を知る、ということも大事だと言われますが、パソコンや利用するWebサイト、またアプリケーションソフトによってその勘所がまるで使えなくなるところもあり、完全攻略法はないので、やはり時間をかけてトライアンドエラーをしていくのがPADの使い方になってくると思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました