受注者目線で考える発注時の注意点

RPA、VBAなど、さまざまなプログラムや効率化を扱い受注しているサービスがたくさんあります。
そして受注金額も、サービスの内容、責任の度合いもバラバラです。
多分これでは発注者様としては混乱するのではないかなと思います。事実、他業者から提示されたものが、なんでこんなに高いんでしょうか、安いんでしょうかという相談をクライアントからされたこともあります。

そこで受注側の立場として適正価格について考えてみました。

費用がかかる要因

受注者ごとに費用がかかる要因が違います。当然といえば当然なのですが。以下のようなものが考えられます。

ベースとなる要因

一番大きなファクターというか基本料金を決める考え方は次のようなものがあります。

時間、人数に対して発生する料金

人日という考え方です。一番多いと思います。その作業に関わるスタッフの人件費そのものですね。

技術に対して発生する料金

時間、人数に合わせて、特別なスキルが必要な場合は、その人をアサインするための指名料のようなものがかかります。スペシャリストを使えば品質は上がりますが、その分金額もかかります。

成功報酬として発生する料金

プロジェクトが完遂できた場合に料金を支払うような仕組みです。クラウドサービスを使うとこのケースが一番多いのではないでしょうか。料金の根拠は、かかるであろう人件費で算出する場合もあるし、成功したものがユーザーにとってどのくらいの価値のものかで測ることもあります。私は後者ですね。もしも私の工数で算出した費用をエンドユーザーが回収できないものであればそれは意味のないものになってしまうのでお断りする場合もあります。
規模や場合によっては手付金をいただく場合もあります。

短納期に対応する料金

短納期であれば、いろいろと面倒になります。物理的に提示された納期でできない場合はお断りします。
短納期の場合、他のスケジュールの調整とそれで動かす人員の動かすコストが大きいです。お金に糸目をつけなければ物理的に不可能ではない限り可能ではありますが、それが料金に見合うものになるかどうかはわかりません。

相見積もりのコツ

規模の大きいものは相見積もりをとるべきです。その中からなるべくコストのかからない業者を選ぶ必要がありますが、これも様々な要因で金額がばらける場合があります。

そんなときにその金額が適正かどうかを判断するには、中央値と標準偏差を使います。
中央値の上下に標準偏差の分を広げた範囲ならば逸脱した値ではないということが言えます。
この度合いが、中央値の上下に200%の場合もありますし、300%である場合もあります。
実際の相見積もり額の一覧表を見てみましょう。
案件ごとに各業者が提示してきた金額を一覧表にしています。


標準偏差は=STDEVP(データ範囲)、中央値は=MEDIAN(データ範囲)、上限は中央値+標準偏差、下限は中央値-標準偏差で求めています。
案件AからCまでは、業者1と業者5の見積額がかけ離れた値となりました。
案件Dでは両極端になり、かけ離れた値が業者1、2、4、5の4業者になりました。
案件Eではちょうど案件Bとさかさまの傾向になりました。
案件Aではデータの広がりが一定で等間隔のバラつきになっています。よく見ると最高と最低で6倍も違います。案件Dでも外れた見積額の業者が外れていない業者の数よりも少ないとなっています。
これは見積りの条件がきちんと提示されていないか、もしくは理解されていないかの可能性があります。

案件Eでは、他と違った傾向が出ています。これは、その業務にスペシャリティを伴うもので、特別なスキルがないとできない業務だとこのようになることがあります。

安価な場合

極端な安価な場合も様々な原因があります。
私が考えられるので一番大きな要因は、実は地域差だと思っています。受注者の住んでいる地域によって物価の考え方が違うので最低賃金も違いますし、事業を維持するにも家賃なども違います。
あとは経験の度合いと責任の度合いです。
成功するかどうかの案件では受注料金が下がるでしょうし、初めて経験するもので勉強のために受注する場合は若干のディスカウントが入るかもしれません。ただ、私の場合は、成功するかどうかの案件は基本受注しませんし、もしも受けることになってもそれなりの勉強工数がかかります。その勉強で得られた知識は他で使える保証がないため、その弁口に対する工賃はいただいております。
また、成功するかどうかわからない時は、逆に言うと成功しなくてもいいことになりますので、それで一切受注者を攻めることはできません。
名前を売りたいということでの受注であれば、工数度外視になりますが、その場合も責任はないでしょう。私は名前を売る場合は自分の判断で自ら企画し無料で行います。どなたからの企画・依頼によって無料になることはありません。

気を付けたいケース

クラウドワーキングで受注している人の中には、受注した仕事の内容で依頼料が3分の1くらいで他に人に丸投げしているケースがあります。
その場合、最終的な受注者では安価な受注になるので、責任のない仕事になる場合があります。もちろん納期も守れませんし、最終的な受注者に仕事の内容が伝わらないケースも多くあるので、そのプロジェクトごとなくなってしまうケースもあります。
安心しきって頼っていたりしているととんでもない目に遭うので、断りなく進捗報告が一回でもなかったらその時点で取引停止にするとかという条件は今の時代必要なのかなと思います。
受注者を選定した責任は発注者にあるので、受注者がとんでもないところでも100%責めることはできないです。

安心できる取引先

本来であれば、安心できる取引先を確保しておく必要があります。人対人なので、人間的な相性もあります。
パートナーとして取引できる人を見つけるには1回2回の失敗で済まない場合もありますが、一度パートナーを見つけたら、その人の専門ではないことでも、その人に紹介してもらえるかもしれないです。

サトウヨシヒロ

Excelの魔法使い。テクニカルライターでパソコンインストラクター。
最近は羊が好きです。
Twitterでも業務で使える便利なOffice技をめっちゃつぶやくツイッタラーです。@yosatonet

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