MOS365Excel勉強法

MOSの現行バージョンは「MOS2019(MOS365&2019から改称)」の新バージョン「MOS365」が2023年3月より開始する予定とのことです。MOSマニアの皆さんは、こぞって第一合格者を目指してほしいと思います。しかし、今までのテキスト学習だけで合格できるのかというと、Excelには新たな関数が出題範囲にあり、この関数たちが若干曲者揃いですので、そのあたりは今までのMOSの知識に加えて、勉強しなければなりません。

そのような関数は、実は新しい関数たちですので、まだ情報が少ないことが勉強の妨げになっています。

MOS365で新しく出題範囲に加わった関数

以下の関数がMOSExcel365の出題範囲になりました。

  • SEQUENCE関数
    連番を作る関数です。
  • RANDBETWEEN関数
    指定した範囲のランダムな整数を求める関数です。
  • SORT関数
    並べ替える関数です。
  • UNIQUE関数
    重複の削除をする関数です。

MOS365で新しく出題範囲に加わった関数の特徴

これらはいくつかの種類に分かれて、Excelの新しい機能を使っている部分もあるので、従来のExcelとあまり変わらない「RANDBETWEEN関数」から紹介します。

「RANDBETWEEN関数」

指定した範囲のランダムな整数を求める関数なのですが、さて、それは仕事の中で、あるいは生活の中で何の役に立つでしょうか。ここがポイントです。実際に活用する場面が少ない関数で実感できないかもしれません。

おそらく日本の中で私はこのRANDBETWEEN関数をたくさん使っている四天王だと思います。しかも最弱ではなく。私はExcelの練習問題をたくさん作りますが、その時にどうしてもデータが必要になります。そんなときにランダムな金額や個数を簡単に作成してくれるRANDBETWEEN関数はとても便利なのです。

あと、RANDBETWEEN関数の使い道は、シミュレーションの世界にあるかもしれません。10人の人に仕事を頼んだ時に、それぞれの能力もありますし、体調もあります。能力は変わらないものとして、体調は予測不能なところがあります。そこでその体調の部分をRANDBETWEEN関数で数値化して生産量をシミュレーションするというような場合です。

少し、ランダムな数字がどんなケースで役立つのかお分かりいただけたかと思います。

RANDBETWEEN関数で作ったランダムな数字は、シートのどこかを変更するたびに再計算され変わってしまうので、求めたものはコピーして値の貼り付けで関数ではなく値にしておくという使い方をします。

RANDBETWEEN関数の説明

スピル

関数の説明ではないのですが、残りの「SEQUENCE関数」「SORT関数「UNIQUE関数
に共通したことがあります。何でしょうか。

従来、Excelの計算式は「1つのセルに入れた計算式は1つのセルに答えを出す」でした。しかし、「連番を作る」「並べ替える」「重複を削除する」、これらの求めるものの答えは「1つのセル」でしょうか。そうではありませんよね、全部「複数のセル」に求めるものです。

「連番」は連続した番号が集まったもの、「並べ替えたもの」「重複を削除したもの」は一覧表ですから1つのセルには求まりません。

それを、可能にした機能がMicrosoft365で使えるExcelの最新の機能にして、歴代のExcelの中でも最大の変化である「スピル」機能です。

「連番」「並べ替え」「重複の削除」は今まで機能として存在しました。それだと元データを変更したらもう一度その機能を実行しないと

「スピル機能」は計算式ですから再計算を行います。元のデータが変更されればそれをExcelが検知し、再計算して結果を更新してくれるのです。このことによって、もう一度機能を操作する必要がなく、機能の再操作忘れも防止できます。

ただ、「並べ替え」「重複の削除」機能では今ある一覧表を「並べ替え」「重複の削除」しましたが、計算式である以上元の一覧表を操作するのではなく、元の一覧表のほかに、処理した結果を作成します。

あと、とても大事なことなのですが、このスピルをする計算式が入ったセルにはテーブルが設定された範囲には適用できません。テーブルのデータを元にすることはできます。

「SEQUENCE関数」

連番を出す関数です。連番というとどんな引数が必要でしょう。考えてみてください。

連番は、開始と終了が必要ですね。でもSEQUENCE関数はちょっと違います。縦横どのくらいの大きさの範囲に連番を出すかを指定します。それでその範囲に対して連番を作成するのですね。

開始は指定でき、終わりは範囲の数で決まります。いくつ置きの連番にするかの数値も指定できます。

SEQUENCE関数の説明

「SORT関数」

一覧表を並べ替える関数です。これもSEQUENCE関数と同様、どんな引数が必要か考えてみましょう。

並べ変えるには一覧表が必要で、その範囲を指定しなければなりませんね。それから何列目で並べ替えるか、あとは昇順か降順かというところです。

SORT関数の説明

「UNIQUE関数」

重複を削除する関数です。どんな引数が必要か考えてみましょう。

重複を削除したい範囲が必要なのでその範囲ですね。

UNIQUE関数の説明

どんな試験になるかわからない

MOS365はMicrosoft365のアプリケーションソフトを使った試験です。そしてMicrosoft365の特徴として「次々とアップデートされる」ということです。とすると新しい機能がどんどん追加されるということが頻繁にあります。今出来ないことができるようになっていきます。

先述の「テーブルの中にはスキルの計算式は入らない」ということも、もしできるようにした方が使いやすいとMicrosoftが判断すればできるようになります。使わない機能があれば削除されることもあります。

そんな中で試験を考えたときに、試験の出題範囲であれば、新しく機能が変更になってその方が断然使いやすくなるのであれば、その機能が搭載されてからタイムラグがあったとしても試験問題の問題文だけではなく、雰囲気全体が変わるかもしれません。

そうなることまで予測した試験対策をしていかなければなりません。決まったルートの試験対策では対応ができなくなるかもしれないのです。

MOSの場合、決まったルートの試験対策で対策していいのでしょうか。特に実技試験なので、ひとつの決まったルートで学習した結果、MOSの試験合格証を持って就職した場合、仕事が本当にできるのか、というと疑問です。「習っていないからわからない」では困るのです。

そこで、やっぱり必要なのは「はじめて操作する画面でも操作できるようにする」ということを最終目標にしなければならないと思っています。これは習得するのも大変ですし、教えるのも大変です。しかし、MOSを起点としたパソコンの学習は、そうあるのがMOSを勉強する、受験する意味でありMOSのアイデンティティだと勝手に思っています。

まとめ

MOS新バージョン「MOS365」Excelの新たな出題範囲である「SEQUENCE関数」「RANDBETWEEN関数」「SORT関数「UNIQUE関数」の4つの関数を紹介しました。また、

Microsoft365は次々とアップデートされるため問題傾向を固定して考えるのは危険だ、という話をしました。「そんなことない、対策は簡単だ」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。もちろんそうかもしれません。でも固定した対策ではMOS本来の勉強で得るものが得られないという結果になるので、幅広い視野で勉強することをお勧めします。

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