MOS365 Excel出題範囲「SEQUENCE関数」解説


MOS365の出題範囲が発表になり、Excelの科目では新たにSEQUENCE関数が出題範囲に入ることになりました。SEQUENCE関数は連番を求める関数です。連番というと、1から順の場合もあるでしょうし、100から始める場合もあるでしょうし、5おきの連番もあるでしょう。100からカウントダウンするという場合もあるかもしれません。そういったケースに対応できる関数です。

さらに1から100までの数字が10×10のマスにほしいという場合もあるでしょう。SEQUENCE関数はそのような範囲に対する連番を作成する関数です。

今回はMOSの出題される範囲から、こういう使い方で使われるだろうという範囲で説明しています。ちょっと奥深い使い方もできるのですが、それは割愛しています。

SEQUENCE関数とは

SEQUENCE関数は連番を範囲に求める関数で書式は次の通りです。

=SEQUENCE(縦)

こうすることで、縦方向の指定したセルの数に連番を求めることができます。

=SEQUENCE(5)

これで縦方向に1から5の数字の連番を求めることができます。

=SEQUENCE(縦,横)

縦方向ができるということは横方向も指定できます。

=SEQUENCE(5,5)

縦横に1から25の連番を求めることができます。連番はまず横方向に左から右へ加算され、その後縦方向に上から下に加算します。

次に、開始値と、いくつ置きに指定するかを指定できます。

=SEQUENCE(縦,横,開始値,いくつおきにするか)

4つまでの引数を指定することで次のようなこともできます。

=SEQUENCE(5,5,10,10)

縦横に10から始める10おきの加算される連番を作成できました。

=SEQUENCE(5,5,300,-10)

このように最後の引数にマイナスを指定することで減算した連番を作ることもできます。

SEQUENCE関数の予想問題文

SEQUENCE関数の引数は4つあって、例えば縦方向だけの10までの連番が欲しいとなったときに「=SEQUENCE(10)」でもいいですし、「=SEQUENCE(10,1)」でもいいですし。「=SEQUENCE(10,1,1,1)」でもいいわけです。勉強した方法によっては4つ全部を入れないといけないような勉強をするかもしれません。それは間違いではないのです。そのどれでも正解となるので、それに対しての問題文もだいぶ工夫されてくると思います。問題で指定される文章によってはそれによって惑わされるケースもあります。

  1. セルB2に1から5の連番を関数を使って求めてください。

=SEQUENCE(5)

普通であれば引数は1つでいいです。が。4つ全部指定してもよくなります。

  1. セルB2に1から5の連番を関数を使って求めてください。関数は縦の個数のみを指定してください。

=SEQUENCE(5)

これであれば1つの引数だけで指定できます。しかし、この問題文だとSEQUENCE関数のほかにもう一つ関数を指定しなければならない、と読み間違うこともあるので注意が必要です。捕捉文章がもう一つの指示と読めてしまうのです。

  1. セルB2に10から250の10おきの連番を、縦5つ横5つの範囲に関数を使って求めてください。

=SEQUENCE (5,5,10,10)

この問題文であれば迷うことなくこの計算式になります。ただ、あまりにも関数の引数が多くなるのでアソシエイト(一般)レベルでここまで出題されるか、ということはありますが、採点を確実にするという問題意図があればこれはあり得ます。このもんだは実はかなり難易度が上がり、10から250までで10おきとなれば25個のセルだということと縦5×横5の範囲も25だというところを紐づける必要があり、SEQUENCE関数をよほど使っていないといけないということになります。

捕捉

SEQUENCE関数は様々な使い方ができますが、ただ連番というと何に使えるのか、はっきりとわからないところもあります。また、SEQUENCE関数はテーブル範囲内では使えないので。テーブルにID番号を振るという使い方はできないのです。そこがとても疑問で、考えていたのですが、SEQUENCE関数は、日付の連番を作るならば意味が出てくると思いました。例えば、今日以降7日間の日付を求めるのには、次の計算式です。

=SEQUENCE(7,1,TODAY())

縦に7日、2月11日を先頭として縦方向にカレンダーを作成できます。

=SEQUENCE(5,7,"2023/1/29")

こうすれば2023年2月のカレンダーが出来上がります。

この視点での出題もありえます。

SEQUENCE関数が出題される試験

SEQUENCE関数が出題されるのはMOS365ExcelAssociate(一般)です。MOS365ExcelExpert(上級)では出題範囲に入っていません。またMOS365より前のバージョンでも当然出題されません。

まとめ

今回は連番を求めるSEQUENCE関数について紹介しました。連番というととても簡単な感じがしますが、MOSの試験の問題文になったときには、よく問題文を読んで解釈しなければいけない問題になりえると思いました。

もし、この記事がMOSの勉強に役立つ、と思えたら、ぜひ周りのこれからMOSの最新版を受験したいと言っている人。最新のExcelに興味のある人に、印刷したものでも構いませんので、この記事をお渡しください。

関連リンク

  • MOS365試験概要(公式サイト)
MOS 365 試験概要|MOS公式サイト
  • SEQUENCE関数解説(Microsoft公式)
SEQUENCE 関数 - Microsoft サポート
1、2、3、4 など、配列内の連続した数値の一覧を生成することができる、SEQUENCE 関数について説明します。 SEQUENCE は、動的配列と呼ばれる関数のクラスに含まれます。

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