統計をパソコンで処理する意味

統計くらいパソコンがなくてもできるのではないか、という新聞記事がありました。
確かに簡単なデータの分布ぐらいであればざっとデータを見ただけで直感的に判断できるものもあるでしょう。

ではなぜ、パソコンには統計を処理する能力があるのでしょうか。もし不要であればそのような機能は無駄な機能として搭載されているはずがありません。

より正確なデータ処理

パソコンを使うことで正確な統計量を求めることができます。これはだいたいこのくらいといったアバウトなものではなく数値として誰が求めても同じ結果になります。

二つのデータの分布が微妙な差しかない場合、どちらがより優れているかを判断するのは、目で見て判断するのではなく正確にパソコンを使って求めた結果を比較して求めるものです。

よりデータを分かりやすくする

世の中の様々なデータは見た目では判断できない微妙な差や、パターンが隠れている可能性があります。 一週間ごと、月ごとの変化であれば分かりやすいのですが、例えば3日ごととか11日ごとの繰り返しパターンでは認識しづらいです。

そこをパソコンに解析させることでよりはっきりパターンを見つけることができます。

より早く分析する

パソコンを使った統計処理の一番のメリットは早く分析できるという点です。

様々なアプローチで有意義なパターンを見つける統計分析だと何度も何度も分析する必要があります。より高速に統計を処理することによって何かが隠れているものを発見するチャンスを増やすことができます。

まとめ

今回のパソコンを使わなくっても統計処理ができるのではないかという記事の真意は、 パソコンに頼らずに目で見ておおよその統計の傾向がつかめるくらいの感覚は持っておいた方がいいのではないか、なんでもパソコンに頼りすぎないようにしようという提言なのではないかなと思います。そうであれば賛同できる部分もあるのですが、統計の処理に慣れていない人や、何かが隠れていて見えにくいデータであればどんどんパソコンという便利な道具を使って統計処理をしていく必要もあると私は考えます。

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