Excelを教えること、教えられること

今日は年度末、そして明日からは年度が始まります。
ということで新人社員研修もたくさん行われると思います。
私も今年も数件お手伝いします。
そこで、教える立場、覚える立場それぞれの視点で、何が目的で何が効果があるのかを考えてみたいと思います。

目的

新人研修におけるExcel研修のとりあえず目先の目的は、現状で業務で使っているExcelの使い方ができるようにする、です。
これができなければ仕事に支障がある、というものを最優先で教えます。
そして最大の目的は、様々な業務の中で自分で工夫してExcelで活用できるようにする、です。

覚える立場、教える立場

まず、教える側は、いろいろな先入観を捨てなければなりません。
大学でExcelの基礎は学んでいるはずだから、資格を持っているから、Excelはある程度使えるはずだ、とか。
これ、大学生とか資格を取得した人には申し訳ないんですけど、Excelの知識があること=実務で使えるレベルになっていることとは明らかに違います。
Excelの経験がありますというと、教える方は、計算式や簡単な関数を作ったことがあると思うじゃないですか。
しかし、経験があるという方は実はExcelの表に入力をしたことがある、という場合も少なくありません。
入力すれば他のセルの値が自動的に変わるから、これが計算式だということは把握していても、実際にどんな計算をしなければならないかは作れなかったりします。
そこのリサーチを研修のはじめにしなきゃならなかったりします。
覚える側も、期待や先入観を捨て、教えられたことに対して、知っているなら再認識を、知らない場合は素直に感動して身に着けることをしなければなりません。

一人一人レベルは違う

教える側の方へのメッセージなのですが、教えられる方はレベルや覚えている内容、覚えているセクションが一人一人違います。
例えば、Excelに興味を持ってもらおうと思って、Excelの超絶技を見せたとするじゃないですか。
でも、それを感動してくれるのは、Excelを実際に使って、Excelが何かがある程度わかる人だけなのです。
Excel初心者は、Excelでこんなことができるんだって、ふーん。だし、Excelを超使ったことある人は、こんなこと簡単にできるよね、だし。
だから、あっと言わせるテクニックも、時にはスベる可能性も秘めているということを覚えておいてください。
もしも気をてらったことをするのであれば、十分な準備とスベったときの二の矢、三の矢、もしくは流すか、という用意しておきましょう。

パソコン研修の覚えかた

パソコン研修を自分のものにできるかどうかは、教えられたことを実際に操作した回数で決まります。
なので、その場で実践的にできなくても後で必ず教えられたことは実践してみてください。繰り返しです。
企業研修でパソコンを教えるプログラムは、個人的に同じ内容を教えられるためにパソコン教室に通うとしたら、結構な金額がとられます。
それを会社負担で、しかも給与の発生する業務時間で教えられますので、もったいないので一つでも多く吸収していただきたいと思います。
もしも、研修時間の中で、操作に遅れた、または理解できず先に進んだ場合も、講師の言っていることだけは聞き逃さないようにしましょう。
実践しているとちょっと躓いただけで先に進めなくなってしまうのですが、その場で実際にやれないことよりも、講師の言っていることを聞き逃すことのほうがもったいないです。

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