次のツイートが話題です。
逆に作った人は神やな。 pic.twitter.com/a0StSQQge6
— Excel医@デザイン勉強中 (@Excel_design_Dr) November 13, 2021
神Excelと呼ばれる、セル結合を乱用し入力フォーマットを作成するというテクニックです。
本来Wordを極めればこのような仕組みは簡単に作成できるのですが、集めたファイルを1つのExcelシートにまとめるなどの場合、やはりExcelファイルであった方がやりやすいなどの理由からこのような暴挙に出ざるを得ないということも理解できなくはないと私は思っています。
一体なにがこの違和感になっているのでしょうか。Excelの機能でこの気持ち悪さをなんとかできないのでしょうか。その辺を確認していきたいと思います。
Excelでしかできないのか
先ほど申し上げたようにExcelで作る理由として、情報をまとめたい場合、VBAやPowerQueryを使った方がはるかに効率がいいのです。それがやりやすくなるためにはやはりExcelという部分がありますが、その他のメリットはどうなのでしょう。Wordじゃダメなんでしょうか。
Wordでは開発タブになる
Excelでできることとして入力規則を使ったリストから選択という方法があります。これはWordでもできます。でもそれは開発タブで設定することになります。Wordの開発タブはデフォルトでは表示されていません。ということは、「カスタマイズ」という一段階難易度が上がった機能だと私は思うので、初心者には設定が難しい機能だと思ってしまうのです。
その点、Excelでは簡単に設定できます。
また、入力が可能なエリアの設定もExcelでは簡単です。ロックを解除しシートの保護をかければ簡単です。これもWordだと開発タブで入力エリアを作成することになります。しかし、Wordでは選択範囲に対して校閲タブの保護グループに編集の制限機能があります。これをうまく使えば入力可能エリアを作成できます。でも、やっぱりどこが入力可能かわかるようにするには難易度が高いので、入力可能エリアをセルの塗りつぶしで表現できるExcelは優秀だと思います。
以上のことから、神Excelでセル結合する使い方は間違っていないと思えてなりません。
神Excelをなんとかする
さて、神Excelですが、とはいうものの、気持ち悪さ、間違いだと感じてしまうのは正直なところです。やはりExcelは表計算ソフトだと思うので、このような使い方は絶対反対しています。でも、メリットがある以上、そのような使い方を否定するのもしたくないのです。
そこで、全力で、神Excelをなんとかして配布し、だめだとできるだけ言われないためにやることを考えてみました。
枠線と見出しを非表示に
枠線あり、見出しありで表示するとこんな感じです。
枠線なし、見出しなしで表示するとこんな感じです。
ちょっと印象違いませんか？Excel感がなくなったので、いい感じになっているように見えます。
変更できる範囲以外も選べなくする
入力可能なPDFファイルや、入力フォームのあるWebサイトは入力欄以外をクリックしてもそこにカーソルを置くことができません。それと同じことをExcelでやってみてはどうでしょうか。
入力させたい場所だけロックを外してシートの保護をすれば、入力されている計算式や項目名を変更されたり削除されたりしなくできます。それと同じ手順でシートの保護をするときに、「ロックされたセル範囲の選択」のチェックを外すだけでできます。
まとめ
今回、神Excelを全力で擁護するような内容になりましたが、Excelは本来表計算ソフトという認識は変わっておらず、神Excelは表計算では断じてない、とは思っているものの、アプリケーションはユーザーの望みを叶えるもの、という観点で考えれば、そういうことができるのであれば、それはやっていいことだと思うということもあり、自分の中でも主張が2つに分かれています。でもそんな2つの考えがあるというのはもしかしたらパソコンを使っているといろいろなところで出てくることなのかなと思います。
コメント