Excelのあり方

最近ネットのニュースでマクロを使ってエクセルの最終行を求めるという記事があってそれに対してさまざまな意見が Twitter 上で見られたのですが、そのことについてちょっと書いてみたいと思います。

そもそも、最後のセルを選びたい理由って何なのかなということを思ったのです。

おそらく最後のセルを選ぶということ自体にはあまり意味がなくて、その次の行の一覧表の初めの列を選択したいので、最後のセルを選びたいというシチュエーションが一番多いのではないかなと思ったのです。

それをするには様々な方法があります。

コントロールキーと SHIFT キーを押したまま下矢印キーを押せば行方向の次のデータの切れ目にジャンプすることができます。

しかしそれだと途中に空白行があった時に途中の選択までで止まってしまうので、一旦一番下のセル(1048576行)を選択した後、コントロールキーと SHIFT キーを押したまま上矢印キーを押せば最後のセルに会うという発想が一番わかりやすいかなと思います。

でもそんな手法や方法はいくらでもやり方があるので、どんな方法でも簡単に選択できることが肝になるわけです。

残念ながら Excel の標準機能でそれを簡単に選ぶ方法はありません。そのこと自体が私としては問題だと思っていて、データ追加をするということはExcelを使う上でしょっちゅう行うことだと認識しています。にも関わらず簡単に行えないというのはいささかソフトとしていかがなものかと思うところです。

だからExcelのVBAを使ってそのような機能を追加することができるというのが、ネットニュースの記事の本質だったんじゃないかなと思います。

このニュースの本文はもっと長い中の一部を切り出しているんじゃないかなと思っていてそこには本質的に一覧表の一番下をなぜ選ぶのかというのが書いてあったのかもしれないのですがニュースで切り取られたのはその機能だけのようにも私には見えます。

この絶対的な答えはなくて、私ならば一覧表にはテーブルを必ず設定するというマイルールを設けているのでそれをした上で新しくデータを入力できるセルにジャンプする機能をExcelに付けるか、でもそこまでやるのであればセル上に入力画面を作ってそこに入力してボタンを押したら新規追加されるようにしようと思うのですが、それはあくまで私がずっと使い続けたExcelの使い方の経験上から生まれたやり方なので他の考え方もあるでしょうし 、ネットニュースの記事もおそらくそういう考え方の一つなのではないかなと思っています。

Excelの歴史は30年になろうとしていますが、実際にビジネスの場に入ってきてまだ15年程度。そのような中ではっきりとした使い方がまだ完成しているとは思えないのです。

だから色々なやり方があってその中で1番いいやり方が本当にあるのであればその方法に統一されていくでしょうし、人それぞれ違う考えがあるのであればそれはいろいろな考え方を許容するものになっていくでしょうし、それは一つ一つの使い方もそうだし一つ一つの機能もそうだし、今はそういう風に考えていって、進化を見守る時期なのかなと思っています。

まだまだExcelも進化の途中で、画期的な機能もどんどん増えているので、それに合わせて考え方も変わっていくと思うのであまり今のところ固定観念を持たないようには私は考えています。 かといってExcelは表計算ソフトという根本については揺るがないで見て行こうと思っているのですが、そこも揺らいでしまうような大きな変更があったときはその変更に併せて考え方を変えていく、変更したものが私の求めているものではなければそこで使うのをやめるというだけのお話なのかなと思っています。

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