自動計算と手動計算がいつのまにか変わってしまう現象について

Excelを使っているといつのまにか手動計算になっている時がありますが、次のようなプロセスにおいて手動計算になってしまいます。
これは意識しなくても、操作してしまう操作法なので、いつのまにか変わってしまうと思うこともあるかもしれません。
この記事は旧ブログ記事の再掲です。

Excelの計算方法は手動がデフォルトか、自動がデフォルトか

ファイルタブの閉じるでファイルを閉じ、ひとつもブックを開いていない状態にします。
この状態で数式タブの計算方法を確認すると、グレーアウトになっており、この状態では計算方法を確認することはできません。
おそらくこの状態では、計算方法は自動でも手動でもなく、未設定と考えて良い状態なのだと思います。
ここで、以前に、手動計算に設定を変えた後に保存したファイルを開くと、計算方法は手動になります。
逆に自動計算に設定された状態で保存したファイルを開くと、計算方法は自動になります。
以降、計算方法を自分から変更しない限り、計算方法は変更されません。
他のどんなファイルを開いても計算方法は変更されないのです。
つまり、Excelで何もブックを開いていない状態から、計算方法が手動のファイルを開いた後には、ずっと手動の設定がされ、その状態で自動の設定がされたファイルを開き、上書き保存を行うと、手動の設定に切り替わってしまうというシナリオです。
Excelを開いたときに始めに表示される新規ブックは、計算方法が自動で設定されていますので、ほとんどの場合、Excelを使う場合は計算方法が自動に設定されます。が、しかし、ここからがポイントです。

実際に手動計算にファイルが設定されてしまう時の業務フロー

Excelを起動するときに、スタートボタンから起動すればなんら問題ないのですが、唯一、次のような方法でExcelを扱った時に起こり得る現象です。
ネットからダウンロードしたファイルや、メールに添付されたファイルをダブルクリックで開いた場合、Excel起動後にはじめに開かれるファイルは、新規ブックではなくそのファイルです。
そのファイルが手動計算の状態で保存されたものの場合、それからは手動計算の状態でExcelが扱われます。
そのまま新規作成したファイルも手動計算、開いたファイルも手動計算になっています。
この状態で保存したファイルはすべて手動計算で保存されてしまいます。

防止策

自分自身、手動設定に自動で変わってしまう現象は過去ほとんどありませんでした。
この現象を知ってから自分の使い方を再確認してみましたが、自分はスタートメニューからExcelを開くことを徹底しています。なので必ず新規ファイルから起動するので自動計算のまま使えていたと思います。
ダウンロードしたファイルを開く際も、パソコンをすぐに起動したらすぐにExcelを立ち上げているので、ダブルクリックで開いたとしてもあらかじめ自動計算の状態でExcelが開かれているので手動に変わっていないかったのだと思います。
自分の場合はExcelを常時起動しているのでこのようなことができますが、一般的には常にExcelを起動しているわけではないので、Excelを開いていない状態でダウンロードファイルを直接ダブルクリックしないこと、ダウンロードファイルを開く前には必ずExcelを開いておくことでこの現象を防止することができます。

参考記事

・マイクロソフトサイト

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/214395/how-excel-determines-the-current-mode-of-calculation

・今回の現象を知った記事(ヘルプの森様・無断リンク失礼しております)

http://www.helpforest.com/excel/1_book/ex010043.htm

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